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柏の葉でEV走行中給電検証
三井不動産・東大、民間初レーン設置

三友新聞 2023年7月20日号 より]

三井不動産(植田俊社長)と東京大学は、千葉県・柏の葉の屋外ロボット開発検証拠点「KOIL MOBILITY FIELD」で、走行中給電用コイルを埋設した走行レーンを民間で初めて新設し、検証実験を開始した。両者はワイヤレス給電の社会実装を視野に、今回の検証結果をもとにした公道での実証実験を目指す。

三井不動産は千葉県や柏市、東京大学、千葉大学などとともに産官学連携による柏の葉エリアのスマートシティ開発を推進している。2021年6月にはエリア内にKOIL MOBILITY FIELDを開設し、ドローンや自動運転の開発に活用できる場を用意してきた。

KOIL MOBILITY FIELD

EV(電気自動車)は駐車中の充電が一般的だが、走行中給電は文字通り走行中に都度給電する使い方を想定したもの。60秒間充電すると約6km走行できる試算で、信号待ちをする交差点停止ライン30m付近の埋設がより効果的とされる。この試算にあわせたインフラ整備や街づくりを推進することで、断続的な充電を前提とした小型バッテリーによる連続走行が実現可能になる。

バッテリーの小型化は、製造時の環境負荷低減や軽量化による燃費改善などのメリットがある。今年度中には柏の葉エリアで、日本初となる公道での走行中給電の実証実験を行う計画。

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