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企業の環境対応支援へ「FANPS」設立
SMBC、MS&ADなど金融4社が連携

三友新聞 2023年4月6日号 より]

三井住友フィナンシャルグループ(太田純執行役社長グループCEO、SMBCグループ)とMS&ADインシュアランスグループホールディングス(原典之社長、MS&ADグループ)、日本政策投資銀行、農林中央金庫は、企業活動が自然環境にプラスの影響を与える「ネイチャーポジティブ」実現を支援するため、4社アライアンス「Finance Alliance for Nature Positive Solutions(略称=FANPS)」を発足させた。

4社のほか、日本総合研究所(谷崎勝教社長)やMS&ADインターリスク総研(一本木真史社長)など各社の研究機関を加えたメンバーで構成される。また、国立環境研究所と共同研究契約を締結し科学的見地から助言を受けるなど、産学で知見を集積する場を整備する。

3月13日には三井住友海上(舩曵真一郎社長)の本社「駿河台本館」の1階大ホールを会場にキックオフイベントを開催。SMBCグループの髙梨雅之サステナビリティ企画部長による設立趣旨説明やMS&ADグループの沖宏治総合企画部部長による活動方針説明、参画企業代表者によるパネルディスカッションが行われたほか、環境省や農林水産省などの記念講演では今後の活動への期待が語られた。

FANPSでは今後、「ネイチャーポジティブに資するソリューションの調査、整理」「ネイチャーポジティブに資する事業活動への転換を支援、促進する金融の検討」を中心に研究を進める方針。

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