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三井倉庫HDが国際貿易のDX実証に参画
日タイ間のCO₂排出量算定に貢献

三友新聞 2022年12月15日号 より]

三井倉庫ホールディングス(古賀博文社長)は、日本とタイ間において国際貿易プラットフォームのシステム連携を行う実証実験に参画し、同社が手掛ける「三井倉庫サステナリンク」の機能を用いてCO₂排出量の算定を行った。実証実験の成果は、11月にタイで開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議の付設イベントとして行われた「貿易DXシンポジウム」で発表された。

貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」を運営するトレードワルツ社と連携し実施したもの。「TradeWaltz」はブロックチェーン技術を活用することで貿易手続きにかかる手作業を極力減らしコスト削減を図るシステムで、実用化へ向けて開発が進められている。

実証実験の一環として、TradeWaltz上に記録される日タイ間の発着地や輸送重量の情報を三井倉庫サステナリンクの物流CO₂排出量算定システムに取り込み、CO₂排出量を可視化。その有効性を確認した。

三井倉庫サステナリンクは環境、労働力、災害の観点から物流リスクの可視化や改善を行い、企業の持続可能な物流体制構築を支援するサービス。今年6月には三井化学(橋本修社長)と、三井倉庫サステナリンクのCO₂排出量算定機能を活用した協業を発表している。

三井倉庫サステナリンク

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