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日本橋で宇宙ビジネスの総合イベント
三井不動産が開催、三井住友海上など出展

三友新聞 2022年12月15日号 より]

三井不動産(菰田正信社長)は12月12日、宇宙ビジネスに関する複数イベントで構成する「NIHONBASHI SPACE WEEK」を開会した。初開催した昨年に続く今回は展示会参加企業やイベント数が大幅に増え、コレド室町1やコレド室町テラス、日本橋三井タワーなど複数会場で宇宙ビジネスに関わる多彩な企画が催される。会期は16日まで。

12日の開会式では主催者を代表して、日本橋の宇宙ビジネス拠点化を推進してきた三井不動産・植田俊取締役専務執行役員が挨拶。前日に打ち上げが成功したispaceの月面着陸船に触れ、「(月面着陸船は)日本橋にあるミッションコントロールセンターからの管制によって月に向かっている。まさに日本の宇宙産業史に残る記念すべきタイミングで開催を迎えた」と話した。続いて関係者による祝辞が述べられ、開会を祝うテープカットが行われた。

開会式では関係者によるテープカットが行われた(左から、東京大学・中須賀真一教授、元宇宙飛行士・山崎直子さん、三井不動産・植田俊専務、JAXA・石井康夫理事、ジュリアロングボトム駐日英国大使、SPACETIDE・石井真康CEO)

展示会には月面着陸船の打ち上げを終えたばかりのispaceもブースを構え、5分の1スケールの月面着陸船模型を展示。プロジェクトには三井住友銀行(髙島誠頭取CEO)と三井住友海上(舩曵真一郎社長)も参画しており、着陸船には企業ロゴがあしわられている。計画通りに進めば来年4月頃に民間企業として世界初の月面着陸を果たす。

ispaceが打ち上げた月面着陸船の模型

三井住友海上は展示会場で「宇宙保険」をPR。ロケットや人工衛星の打ち上げ、運用に関する保険を手掛けてきた実績を元にispaceに「月保険」を提供し、月面着陸ミッションをサポートしている。

宇宙保険をPRした三井住友海上

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