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エアカーテンで冷暖房気閉じ込め
新日本空調・中部電力、4割省エネ実現

三友新聞 2022年10月20日号 より]

新日本空調(前川伸二社長)と中部電力グループは、エアカーテンを活用した空調システム「ACゾーン」を開発した。

空調からの冷暖房気を作業空間に閉じ込めることで、エネルギー消費量を4割削減する。工場向けに11月から販売を始める。

大規模空間の工場内において作業空間を適温に保つには工場全体を空調でカバーする必要があり、エネルギー消費量が多くなるため、作業空間だけに限定して空調効果が得られるゾーン空調システムを開発した。

ACゾーンは柱や壁など建物構造の制約を受けることが少なく、新築・既築を問わず導入が可能。床面から3m程度の高さにエアカーテンを設置し、気流を吹き出すことでゾーン内部の冷暖房気を閉じ込めて快適空間を実現する。5×5mの範囲で冷房による実証実験を行った結果、周辺温度は従来型の全体空調と比べて5度低減、消費エネルギーは4割削減した。

新日本空調は今後、中部電力グループの中部電力ミライズとともにACゾーンを取り扱い、大規模・中規模工場向けなどに拡販を図る。

「ACゾーン」の稼働イメージ

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