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別埜谷橋にfib審査員特別賞
三井住友建設の超高耐久橋梁

三友新聞 2022年7月7日号 より]

三井住友建設(近藤重敏社長)が2020年12月に完成させた「別埜谷橋」(徳島県阿波市)が、国際コンクリート連合(fib)の国際会議で「審査員特別賞」を受賞した。

fibはコンクリート及びコンクリート構造物に関する世界で最も権威のある団体で、4年に1度開催される国際会議にあわせて賞の選考を行っている。賞は「土木構造物」と「建築物」の部門に分けられ、それぞれ「最優秀賞」「特別賞」「推薦」の3ランクがあり、それらとは別枠で独自性が認められた構造物に「審査員特別賞」が贈られる。

授賞式の様子

今回、審査員特別賞を受賞した別埜谷橋は、高強度繊維補強コンクリートを使用することで鉄筋の配置をなくし、コンクリートに緊張を与えるために一般的に用いられるPC鋼材ではなく、さびない高機能繊維を樹脂で固め棒状にした「アラミドFRPロッド」を採用。世界初の超高耐久橋梁として将来的な維持管理の負荷低減とコンクリート片の剥離・落下などによる第三者被害を抑制する性能を持っており、高い独自性が評価された。

完成した別埜谷橋

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