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AIで空調制御を最適化
新日本空調・諏訪東京理科大が共同開発

三友新聞 2022年2月10日号 より]

新日本空調(前川伸二社長)はAIを活用した空調制御最適化装置を開発した。運転状況に応じた高精度な空調制御を可能とし、運転コストやCO₂排出量を削減する。

AIは諏訪東京理科大学と共同開発したもので、特許出願中。AIが運転履歴を解析して性能予測モデルを作成し、その現場に最適な調整を自動で行う。AIを内蔵した小型コンピューターは制御盤に収まる小さいサイズで、既存の空調設備にもLANケーブルを接続するだけで簡単に導入できる。

自社設備で行った実証実験では導入後、数日で効果が得られた。一例では冷房空調の立ち上げ運転のエネルギーを4割削減させたほか、導入前よりも高い安定性が確認された。

新日本空調では今後、自社設備で動作・性能検証を進め、4月以降に一般空調の用途で実用化を目指す考え。工場など高い制御精度が求められる産業空調用途への展開も視野に入れる。

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