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デンカ青海工場が100周年
スペシャリティー化支える基幹工場

三友新聞 2021年12月9日号 より]

デンカ(今井俊夫社長)の青海工場(新潟県糸魚川市)が12月1日、操業100周年を迎えた。

青海工場は大正10年(1921)、カーバイドの製造から操業を開始。隣接する黒姫山の石灰石や自家発電電力などの資源を活用し、石灰窒素肥料、セメント・特殊混和材などの無機化学品から特殊合成ゴム、高分子ヒアルロン酸製剤などの有機化学品に至るまで、幅広い製品を生産している。

操業開始時から水力発電を活用しており、今年1月には新たな自家水力発電所である新青海川発電所の送電を開始。現在は合計16カ所、約17万世帯の電力分に相当する最大出力12.6万kwの発電能力を持ち、これは国内民間製造業では第2位の規模を誇る。

2018年には工場部門間の一体的・機能的な運営や地域との相互交流の中枢として新総合事務所「Omi Innovation Hub」を竣工させ、働きやすい環境を整備した。

また近年は、カーボンニュートラル実現に向けたCCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)の開発・実装展開の技術開発や、CO₂吸収型コンクリート「CO₂−SUICOM」に用いられる特殊混和材「LEAF」の研究開発を進めるなど、スペシャリティー化を推進している。

Omi Innovation Hub

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