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三井物産がペットボトルリサイクル
セブン&アイなどと事業化、TOYOが工場建設

三友新聞 2021年12月9日号 より]

三井物産(堀健一社長)とヴェオリアジャパン、セブン&アイ・ホールディングスの3社が設立したサーキュラーペットは、岡山県津山市にペットボトルリサイクル工場を新設する。このほど、東洋エンジニアリング(永松治夫社長、TOYO)が工場建設を受注した。

サーキュラーペットへの出資比率は三井物産39%、ヴェオリア51%、セブン&アイ10%。新工場はペットボトル約10億本分の原料に相当する約2.5万tのリサイクルペット樹脂を1年間に製造する能力を持つ。

ヴェオリアは水や廃棄物処理などの環境サービス世界的大手。低グレードの廃ペットボトルを扱えるヴェオリアの技術力を活用し、「ボトルtoボトル」と呼ばれる循環型ビジネスモデルの構築を目指す。

工場の設備選定や操業をヴェオリアが担い、セブン&アイは店舗で回収したペットボトルの工場への供給や、工場で製造されたリサイクルペット樹脂の自社製品への利用を進める。三井物産はセブン&アイグループ外からの原料調達を担うほか、リサイクルペット樹脂の販売を手掛ける。

TOYOは設計、機器資材調達、建設工事、試運転を一括で請け負う。今回のリサイクル工場の新設では計画初期段階から事業性の検討に関わり、安全・コスト・品質・工期・環境に関する多岐にわたった提案を評価されたことが本受注につながったとしている。

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