会員会社ニュース

「三井家野方墓所」1日限定で公開
一般参詣者など280人が来場

三友新聞 2021年11月4日号 より]

一般社団法人三井家同族会は10月30日、東京・中野にある「野方墓所」を一般公開した。三井家の元祖・三井高利夫妻の墓碑や奉公人の供養塔、近代以降の三井家の墓などがある野方墓所は長年にわたり非公開とされてきたが、歴史的価値が高いことから、中野区の協力も得て一昨年から年に1日限定で公開されており、今回が3回目。三井家や三井系役職員、地元をはじめとする一般参詣者など1日で約280名が訪れ、手を合わせた。

当日は好天に恵まれ、午前10時から正午と、午後2時から4時の2時間ずつ行われた。区民を含む一般参詣者は三井家同族会から三井家の歴史や墓の由来などの案内を受けながら熱心に見学し、三井高利の墓前などで手を合わせた。訪れた人からは「大河ドラマで三井家に関心を持った。奉公人の供養塔もあり、従業員に対する三井家の気持ちが伝わる」などの声が聞かれた。

見学者は閉場する午後4時まで途絶えることなく、地元の中野区からも大勢の人が墓参に足を運んだ。墓所の公開は年に1回の予定。来年の日程は未定。

所在地は中野区上高田5-16-1。交通は西武新宿線・新井薬師前駅から徒歩6分。

高利の墓前には焼香台が設けられ、多くの参詣者が手を合わせた

三井家野方墓所

他の記事も読む