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植物本来の力を活性化し収量増に寄与
デンカが自然肥料「レコルト」開発

三友新聞 2021年11月4日号 より]

デンカ(今井俊夫社長)は、バイオスティミュラント「レコルト」を、JA全農を通じて全国展開する。腐植酸液状複合肥料として、独自製法の活性フルボ酸により作物の活性化効果を付与し、収量増に貢献する。

バイオスティミュラントは「植物やその周辺環境が本来持つ自然な力を活用することにより、植物の健全さ、ストレスへの耐性、収量と品質などに良好な影響を与える様々な物質や微生物」と定義されるもの。デンカでは、その一つである腐植酸を使用した肥料「アヅミン」を50年以上にわたり販売している。

デンカは一昨年、バイオスティミュラント市場に本格参入。アヅミンで蓄積した技術的知見を基盤に新製品開発を進めてきた。

レコルトは独自の製造プロセスを駆使して開発した。フランス語で「収穫」を意味する製品名の通り、活性フルボ酸で植物細胞内の活動が活性化され、健全な成育とストレス耐性・根の活性が向上する効果が期待される。収量テストの事例では、ブドウが41%、小麦が21%、トウモロコシ・ホウレンソウが17%、大豆が16%、イチゴが10%増えたという。

デンカが製品化した「レコルト」

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