会員会社ニュース

三井記念美術館が改装前最後の展覧会
「自然が彩るかたちとこころ」、8月22日まで

三友新聞 2021年6月17日号 より]

三井記念美術館は7月10日から館蔵品展の「自然が彩るかたちとこころ―絵画・茶道具・調度品・能装束など―」を開く。三井家に伝わる東洋・日本美術の名品を揃えた。会期は8月22日まで。終了後はリニューアル工事のため、来年4月まで約8カ月間休館する。

三井11家のうち、新町家旧蔵の「日月松鶴図屏風」は作者不詳の名品。入手経緯も不明で、新町家から公益財団法人三井文庫に寄贈された後、新発見の作品として重要文化財に指定された。制作時期は室町時代末期と推測される。

彩り豊かな着物の「紅白萌黄段扇面秋草観世水模様唐織」は、能楽の観世家に由来する渦を巻くような水の流れを文様化した「観世水」が大胆に用いられている。重要文化財の「黒楽茶碗 銘雨雲」は本阿弥光悦が手掛けた名作。黒釉薬と暗褐色の素地が黒雲から降りしきる雨筋のように見えることから命名された。

入館料は一般1,300円。予約なしで入館できる。来館者数が多い場合は入場制限を行う。

三井記念美術館

他の記事も読む