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伊勢丹新宿本店で接客ロボットの実証実験
会話と動画で玩具を紹介、4月6日まで

三友新聞 2021年3月25日号 より]

三越伊勢丹HD(杉江俊彦社長)は、伊勢丹新宿本店の本館6階玩具売場で接客ロボットの実証実験を始めた。4月6日まで。三越伊勢丹は昨年も横浜の店舗で検温器を備えた同型ロボットを試験運用しており、集客効果などを検証した上で、本格的な導入を検討する。

ロボットは中国・UBテック社製の「クルーザー」。国内代理店のロボットベンチャー・IGPロボティクスを通じて3月10日から試験運用を始めた。高さ約1.2m、重さ約45kg。自走もできるが子どもの多い玩具売場の安全に配慮して今回は立ち位置を固定している。海外ではホテルや空港などで稼働実績がある。

ハート型の目で接客するロボット

玩具売場では時間限定で知育玩具コーナーに置かれ、人が近づくとセンサーが感知して「こんにちは」と手ぶりを交えて話しかける。タッチパネル式の画面では約30種類の玩具を動画で紹介。対象年齢別に0歳から4歳までの玩具を検索することも可能で、大人も使える。「踊って」と声をかけると踊り出す。音楽とダンスは16種類。

今後は売場や利用者の声を集めて対応できる機能や会話を増やす。公開時間は平日が午後1時から3時、土日が午前11時から午後4時まで。

家族連れを中心に注目を集めている

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