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三井物産、英CO₂貯留事業に出資参画
プロジェクト支援しノウハウを蓄積

三友新聞 2021年3月11日号 より]

三井物産(安永竜夫社長)は、CO₂の回収・貯留(CCS=Carbon Capture and Storage)の事業会社である英ストレッガ・ジオテクノロジー(SG社)に出資する。出資参画によりSG社の事業推進体制を支援するとともに、環境保護施策・技術で先行する英国や欧州でノウハウを学ぶ狙い。

出資額は非公表。出資後の株主構成は、三井物産15.4%、豪マッコーリーグループ21.5%、シンガポール政府投資公社15.4%、SG社創業者47.7%。

SG社は完全子会社を通じて、英国とその周辺諸国から排出されるCO₂の回収・輸送・貯留を行うエイコーンCCSプロジェクトを推進している。同プロジェクトでは、生産が減退した油田やガス田をCO₂貯留層に活用。既存インフラを転用することでコスト競争力を高めており、英国政府が掲げるCO₂排出量削減と2050年までのCO₂ネット・ゼロ・エミッション達成に寄与するものと位置付けられている。

三井物産はSG社への経営参画および業務提携を通じて同社の事業を支援するとともに、CO₂の利用を含むCCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)の実現を見据え、世界へ向けたCO₂削減ソリューション事業の展開を目指す。

エイコーンCCSプロジェクトの陸上プラント建設予定地

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