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東京都下水道局から新型汚泥焼却炉を受注
三機工業、省エネ効果40%以上

三友新聞 2020年12月10日号 より]

三機工業(石田博一社長)はこのほど、省エネルギー型の新型汚泥焼却炉を東京都下水道局から受注した。新性能基準に適合した初号設備で、東京都府中市の「北多摩一号水再生センター」に導入される。2024年2月の完成を目指す。

下水処理施設では汚泥焼却時の省エネ化が求められており、東京都下水道局は2017年にCO₂排出量を2030年までに3割減らす地球温暖化防止計画「アースプラン2017」を策定。新型汚泥焼却炉(第2.2世代型焼却炉)の開発目標値として、従来比で電力消費量30%以上の削減や廃熱回収率40%以上などを満たす性能基準を定めた。

今回、三機工業が開発・受注した新型焼却炉の初号設備は、過給式(ターボ型)流動焼却炉にバイナリー発電システムを組み込むことで、アースプランが要求する性能基準を上回る40%以上の省エネ効果を発揮する。今後は下水処理施設向けに市場展開を図る。

過給式流動焼却設備は下水汚泥の焼却処理において、過給式流動炉と過給機(ターボチャージャー)を用いることで、燃焼効率を高め、大幅な省エネ化を実現したシステム。三機工業が特許を保有し、「浅川水再生センター」(日野市)などに導入されている。

新型汚泥焼却炉の完成イメージ

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