三井倉庫ホールディングス（古賀博文社長）は、働く意欲を持ちながらも事情により退職せざるを得なかった元従業員の復職を支援する「カムバック制度」を新設した。

育児や介護、配偶者の転勤など従来の就業体系では勤務の継続が困難として退職していても、家庭の事情が変わったり現在の制度を利用したりすることで復帰が可能となる場合に、正社員として再度働くことができる。

三井倉庫HDには、カムバック制度によって社員へ多様な働き方を提供することで人員を確保し、物流事業の安定運営を図る狙いもある。新型コロナウイルスの影響で、製造業を中心に世界規模でサプライチェーンの見直しが見込まれる中、三井倉庫HDは「変化に先手を打って対応し最適なソリューションを提案していく」として、カムバック制度による業務に精通した人材の復帰と活躍に期待を寄せる。

カムバック制度に関する募集は、詳細の決定後にホームページでの案内や元従業員への直接連絡を通じて行う。