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狭小タワーマンションで住戸空間の質を向上
三井住友建設が新構法開発

三友新聞 2020年7月9日号 より]

三井住友建設(新井英雄社長)は、都市部などにおける狭小敷地でのタワー型マンションにおいて、高いプランニングの自由度を実現し、住戸空間の質を格段に向上させる新構法「Sulatto Compact Tower(スラット・コンパクト・タワー)」を開発した。

同社オリジナルの集合住宅設計システム「SuKKiT(スキット)シリーズ」の基本思想である「より質の高い住空間」を、これまで難しかった小規模なタワーマンションにも合理的に実現可能とした。平面形の一辺が25m以下で、高さが地上100mクラスまでの計画が可能。

規模の小さな計画の場合、建物を構成する柱や梁が住戸プランに関わりなく配置され、住空間の質が大きく低下してしまうことがあった。新構法は、強固な十字型コアフレームを建物の中心に配置して全体の構造耐力バランスを取ることで、住戸内を横断する梁を大幅に削減することを可能にした。これにより下がり天井による圧迫感が軽減され、プランニングの自由度が向上する。

建替えや再開発など近年増加している狭小敷地でのニーズに応えるよう、首都圏をはじめ全国の超高層マンション開発案件で積極的に展開を図る。

Sulatto Compact Towerの外観イメージ

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