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アビガン原料の供給を6月1日に開始
デンカが糸魚川市の青海工場で生産

三友新聞 2020年6月4日号 より]

デンカ(山本学社長)は、新型コロナ患者を対象とした「アビガン」の原料となるマロン酸ジエチルを青海工場(新潟県糸魚川市)で5月16日から生産、6月1日から出荷を開始した。

アビガンは、富士フイルム(助野健児社長)グループの富士フイルム富山化学が開発した抗インフルエンザウイルス薬。ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することで増殖を防ぐというメカニズムから新型コロナウイルスへの効果が期待され、患者への投与や治験が進められている。政府はアビガンの備蓄量を200万人分拡大させるという方針で、富士フイルムグループでは増産を推進している。

デンカは、国内でのアビガン供給体制を構築するために国産原料を求める政府の要請に応じ、マロン酸ジエチルの供給を4月に発表していた。

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