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三井家創設の啓明学園が創立80周年記念対談
北原理事長×ボーゲル教授で教育語る

三友新聞 2020年1月23日号 より]

三井家が創設した東京・昭島の啓明学園が今年、創立80周年を迎える。記念事業として学園は、北原都美子理事長と、学園卒業生で現在は米国カリフォルニア大学バークレー校で政治学を教えるスティーブン・ボーゲル教授の対談を1月6日に実施した。

ボーゲル教授は1970年代後半に13歳で来日し、啓明学園中学に編入。後にベストセラー『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を著した父のエズラ・ボーゲル氏の日本滞在に合わせたものだった。その後、米国に一時帰国するが再度来日して啓明学園高校を卒業し、米国プリンストン大学に進学した。当時、北原理事長は学園で教師を務めていた。

対談では異文化交流の重要性や日米の教育制度の比較、国際人として活躍するために育成すべき能力などについて意見が交換された。そのほか、学園創設者の三井高維英子夫妻のエピソードなど思い出話に花を咲かせた。

啓明学園では今回の対談を創立80周年記念誌にまとめ、6月頃に発行する予定。また、11月11日には昭島市民会館で記念式典を開催する。

対談した北原理事長(左)とボーゲル教授(右)

啓明学園は三井総領家(北家)出身の三井高維が1940年に、赤坂の自宅を利用して設立。1943年に三井家から学園へ拝島別邸が寄贈され、学習の場が拝島へ移った。拝島別邸は後に北泉寮と名付けられ、東京都指定有形文化財となる。今回の対談はこの北泉寮で行われた。

老朽化により学園は、月に1回行ってきた北泉寮の一般公開を今年度で終了する。残りの公開日は2月19日と3月4日。詳細は学園ホームページまで。

啓明学園敷地内にたたずむ旧三井家別邸「北泉寮」

啓明学園

三井の歴史にまつわる施設

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