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三囲神社で5年振りの大祭
三井系氏子企業から30名が担ぎ手に参加

三友新聞 2019年9月19日号 より]

東京・向島にある三井家の守護社・三囲神社で9月15日、5年に一度の大祭が行われた。

三囲神社は江戸時代、三井家から鬼門除けとして崇拝された守護社。「三囲」は「三井を囲む」ことから「三井を守る」と伝わり、境内には三井越後屋の石碑から旧池袋三越のライオン像まで、三井ゆかりの奉納品が置かれている。日本橋三越本店や銀座三越にも分祀された祠があり、現在は三井家及び三井系の氏子企業が加盟する「三囲会」が氏子町会とともに神社を支援。年4回の例祭を執り行っており、5年に一度の大祭も各社が担ぎ手に加わる。

5年ぶりの神輿宮出し

大祭当日は快晴に恵まれ、朝早くから墨田区を地元とする向島、小梅、中之郷の各地元町会の担ぎ手たちが参集。三囲会では二木会事務局長をはじめ、三井物産、三井住友銀行、三井倉庫、三井住友建設、三井不動産の各社から約30名が参加した。前夜に神様をす「御霊入れの儀」が行われた神輿が本殿から姿を現すと境内は歓声に包まれた。

午前8時半に神輿が宮出しされると祭り囃子や木遣りの声が響きわたり、出立の見送りには神楽団で知られる吉福社中が「吉原の狐舞い」を披露。神輿は気勢を上げながら隅田川や東京スカイツリー周辺などの下町を練り歩いた。

夕刻には神輿は宮入りし、神様を社に戻す「御霊返しの儀」が行われ、5年ぶりの大祭は熱い余韻を残して終了した。

「吉原の狐の舞い」を披露した吉福社中

三井の歴史にまつわる施設

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