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藤原科学財団が「第60回藤原賞」贈呈式
電気工学・細胞生物学2氏を表彰

三友新聞 2019年6月27日号 より]

公益財団法人藤原科学財団(矢嶋進理事長=王子ホールディングス会長)は、「第60回藤原賞」の贈呈式を、6月17日に学士会館(東京都千代田区)で開催した。

60回の節目を迎えた今回の受賞者は、大西幸平慶應大学グローバルリサーチインスティテュート特任教授と西田栄介理化学研究所生命機能科学研究センターセンター長の2名。大西氏は「リアルハプティクスの創出とその応用」、西田氏は「MAPキナーゼ並びに関連シグナル伝達経路の分子機構と生理機能」により受賞した。

藤原銀次郎の写真が飾られる壇上で、受賞者に矢嶋理事長(右)から藤原賞が贈呈された

式では矢嶋理事長が、「前回は近年にない多数の応募があったが、今回はそれを上回る応募があった。その中から選ばれたお二人は、海外でも高い評価を得ている。本年度も素晴らしい受賞者で財団としても誇りに感じている」と挨拶し、受賞者2名に賞の贈呈を行った。

藤原科学財団は、日本の科学技術振興に寄与することを目的として、藤原銀次郎(1869~1960)が私財1億円を寄附して昭和34年(1959)に設立された。

藤原は昭和8年(1933)に王子製紙・富士製紙・樺太工業を合併し、日本の製紙シェア80%を占める王子製紙を誕生させて「製紙王」と呼ばれた。

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