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三井記念美術館で特別展「日本の素朴絵」
7月6日から9月1日まで

三友新聞 2019年6月20日号 より]

三井記念美術館は7月6日から特別展「日本の素朴絵〜ゆるい、かわいい、たのしい美術」を開催する。緩やかなタッチでおおらかに描かれた作品群を「素朴絵」と称し、一堂に展観。古墳時代から近代まで、とぼけた味わいのある「素朴絵」を通して新しい美術の楽しみ方を伝える。

特別展では「立体」「絵巻と絵本」「異界」「庶民」「知識人」などに分けてそれぞれの素朴美を展観。「立体」は古墳時代の埴輪や土器から始まり、鏡像や仏像など日本独自の神仏観から生まれた造形美を紹介する。

「絵巻と絵本」は現代の漫画のルーツとも言える絵巻物などから素朴美を読み解く。無名の絵師たちの作品テーマは宗教的な物語から動物寓話、恋愛譚と幅広く、狩野派や土佐派といった一流絵師の作品ではないものの、素朴なタッチと絵からは、ほのぼのとした情感が伝わる。

会期は9月1日まで。誰にでもわかりやすい素朴絵は夏休みに家族で楽しめる。入館料は一般1,300円。大学・高校生800円、中学生以下無料。開館時間は午前10時から午後5時まで。金曜日は「ナイトミュージアム」として2時間延長し、午後7時まで開館する。

三井記念美術館

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