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中国で長繊維GFPPの生産設備新設
三井化学が自動車向け需要増見込み

三友新聞 2019年4月11日号 より]

三井化学(淡輪敏社長)は、中国の製造拠点である三井化学複合塑料(中山)有限公司(広東省中山市、仁木康博董事長)に、ガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)の生産設備を新設する。

3,500t/年の設備を新設し、2020年9月に営業運転を開始する予定。長繊維GFPPの製造拠点は、日本、米国に次ぎ3番目。今回の設備新設により長繊維GFPPの生産能力は、10,500t/年となる。

長繊維GFPPは、三井化学が65%出資するプライムポリマー(藤本健介社長)が開発した、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料。軽量で、ガラス繊維が長いことによる剛性や耐衝撃性のバランスに優れていることに加え、外観性が良いことから、無塗装による自動車向けバックドアインナー等に採用されている。

自動車の軽量化が求められている中、金属代替素材として繊維強化樹脂の需要も増加が見込まれており、三井化学は重点分野としているモビリティへの事業拡大施策として、増設で需要増に対応する。

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