公益財団法人東レ科学振興会（日覺昭廣会長＝東レ社長）は、第59回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成、第50回東レ理科教育賞の贈呈式を、東京・丸の内の日本工業倶楽部で3月14日に開催した。

贈呈式では、日覺会長が「優れた科学技術の成果を生み出すための基礎研究の重要性はますます高まっていく。東レ科学振興会はこれからも研究の助成、顕彰事業を通じて日本の基礎科学、理科教育の発展と振興に貢献していく」と挨拶。

科学技術賞に選ばれた名古屋大学大学院の八島栄次教授、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所の國中均所長には賞状と金メダル、副賞賞金500万円を贈呈。研究助成は北海道大学の山口良文教授への2,500万円を筆頭に、10名に総額1億3,000万円が助成された。理科教育賞各賞にもそれぞれ賞状・賞金が贈られた。

昭和35年（1960）の設立から2018年度までの事業実績は、科学技術研究助成647件・67億5,500万円、科学技術賞123件・4億5,800万円、理科教育賞684件・2億1,300万円、また東レ科学振興会は東南アジア3カ国でも若手研究者に助成を行っており、累計727件・4億4,300万円に及んでいる。