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最大50カ所で無線環境測定
新日本空調が「ワイムス」開発

三友新聞 2019年2月21日号 より]

新日本空調(夏井博史社長)はこのほど、環境測定無線センサーシステム「ワイムス」を開発した。無線通信と遠隔管理アプリなどを活用し、最大50カ所の空調・環境情報を測定。空調設備の試験運転や工事前の現地調査作業に役立てる。

「ワイムス」は、無線通信によるデジタルセンサーを搭載したスマートフォンサイズの計測ユニットと、それらを統括・制御するモバイル端末、遠隔管理アプリなどで構成されており、計測ユニットは一度に最大50台まで運用が可能。温度・湿度・CO₂濃度、照度・浮遊粉塵濃度・騒音を同時に測定することができるほか、接続するセンサーを変更すれば、1ユニットで5カ所の温度・湿度も測れる。

計測値はモバイル端末に表示・記録され、ネットワーク経由でクラウド上のプラットフォームに送信される仕組み。センサーのバッテリーは単4電池やUSB給電を動力とし、連続計測では最大3日間、省電力モードでは1週間もつ。

これにより、短期間の現場実測と迅速なデータ解析を実現。作業時間は有線センサーを設置する場合と比べて半分程度に抑えられる見込み。

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