会員会社ニュース

三井物産が健康ポイント事業に参入
ブロックチェーンで流通データを分散管理

三友新聞 2019年2月21日号 より]

三井物産(安永竜夫社長)は、完全子会社のグルーヴァース(福島大地社長)を運営主体に、ブロックチェーンを活用した健康ポイント事業「ウェルネス貯金(ウェルちょ)」を開始する。健康に資する商品を購入するとポイント「エール」が貯まり、スポーツ施設や温泉などの健康施設で利用できる仕組み。広島市で2月15日から3カ月間、実証実験を行う。

広島市での実証実験参加商品例

エールはグルーヴァースがQRコードに紐付けて発行する。メーカーなどの参画事業者はそれを買い取り、自社の商品に付与。消費者はウェルちょアプリでQRコードを読み取り、エールを貯め、利用する。エールの利用施設は、使用済みエールをグルーヴァースに買い取らせ現金化する。

エールの流通システムにブロックチェーンを用いた。従来のポイント制度ではポイント発行主体が利用データを独占的に管理するが、ウェルちょはブロックチェーンの特性により、エールの流通を参画事業者間で分散管理する。

三井物産は参画事業者の開拓でグルーヴァースと連携する。広島の実証実験では、17社の約30商品が登録された。三井系からは日本製粉、三井農林、ポッカサッポロフード&ビバレッジが参画している。

他の記事も読む