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iPS細胞など長期保管可能に
三井倉庫HDが管理・輸送一貫サービス

三友新聞 2019年2月7日号 より]

三井倉庫ホールディングス(古賀博文社長)は、医療機関向けに血液や細胞組織などの生体試料を保管・輸送する「GMPに準拠した高品質な極低温保管輸送ワンパッケージサービス」を開発し、提供を開始した。

液体窒素を自動供給する極低温保管タンク

同社は2015年に京都大学iPS細胞研究所(CiRA)から受託したiPS細胞の輸送業務をはじめ、生体試料の極低温輸送サービスの実績を積んできた。

今回新たに生体試料の冷却に使用する液体窒素の自動補給機能を有するタンクを開発することで、生体試料の長期保管を可能にした。

CiRAは様々な医療用iPS細胞を事前に用意しておき、必要に応じて利用する「iPS細胞ストックプロジェクト」を進めている。三井倉庫HDは生体試料の移送インフラを整えることで、CiRAのプロジェクトをはじめ今後さらに発展が見込まれる再生医療やバイオ医薬品の開発を物流面から支えていく考え。

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