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「軍艦島」で建物常時監視
三井住友建設がシステム設置

三友新聞 2018年8月23日号 より]

三井住友建設(新井英雄社長)は、「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界文化遺産に登録されている長崎市端島、通称「軍艦島」で、日本最古の高層鉄筋コンクリート造建築物に対する「ワイヤレス振動センサによるヘルスモニタリングシステム」の設置、実証運用を開始した。

センサを設置した30号棟

軍艦島内の30号棟(日本最古の高層RC造住宅、1916年築造)に対して、同システムにより微細な揺れの常時監視を行い、建物の異常を検知させる試み。30号棟は補修による保存が困難と考えられており、倒壊の危険性の検知を目的とした常時監視を開始した。

同社では2016年、長大橋梁のようなインフラ構造物のモニタリングをターゲットに、完全ワイヤレス化のシステム開発に着手。計測データの収集により、長大橋梁の橋脚下端・主桁全長の広範囲を一括した常設モニタリングを容易に実現することを可能にした。今般の導入は、すべての構造物に適用可能なプラットフォームの構築に向けた取り組みの一環。

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