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三井金属などの銅精錬合弁拡大
三菱マテリアルが参画し4社に
[三友新聞 2026年6月4日号 より]
三井金属(池信省爾社長)とJX金属、丸紅が出資する銅精錬用の原料調達および電気銅販売会社「パンパシフィック・カッパー(PPC)」に、三菱マテリアルが営む同様の銅精錬関連事業を今年10月1日付で統合させる。このほど4社間で最終契約書を締結した。規模拡大により原料調達力と生産・販売の効率化を進め、経済安全保障の観点からも重要な金属資源の国内流通の維持・安定につなげる。
PPCは2000年に三井金属鉱業(現三井金属)と日鉱金属(現JX金属)の合弁会社として発足。銅精錬機能の集約と再移管や銅鉱山権益の取得と譲渡などを経て、2024年に丸紅が資本参画した。今回の三菱マテリアルの参画により、出資比率はJX金属32.50%、三菱マテリアル32.00%、三井金属21.90%、丸紅13.60%となる。PPCは銅を30%前後含む粉上の物質「銅精鉱」を調達し、三井金属系の日比製煉やJX金属系のJX金属製錬に製錬を委託して、純度99.99%となる最終製品「電気銅」を販売している。三菱マテリアルの対象事業統合後は、製錬の委託先に同社の製錬所が加わることになる。
銅精錬事業は、海外製錬会社との競争激化を受けて鉱山会社から銅精鉱を購入する際の条件が悪化していた。国内の製錬所は電気銅の生産に加えてレアメタルや貴金属を回収する役割も担っており、その存続は経済安全保障の観点からも重要だ。そのため、国際競争力の強化や収益性の維持・向上を目的に4社は統合に向けた協議を行い、このほど合意に至った。
統合によりPPCグループとして銅精鉱調達量が増加すれば、購買力の強化につながる。また、共通機能を集約し最適な供給体制を構築することで、生産・販売の効率化とコスト削減を図る。