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フィルム包装材製造のCO₂6割削減
三井化学と東レが共同開発、業界初

三友新聞 2026年6月4日号 より]

三井化学(市村聡社長)と東レ(大矢光雄社長)は共同で、フィルム包装材製造における無溶剤ラミネーションと電子線(EB)照射をインラインで行うプロセスとそのラミネーション工程用接着剤を、業界で初めて開発した。

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助事業「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム/省エネ軟包材ラミネートシステムの開発」で開発したもの。

国内のフィルム包装材製造におけるCO₂排出量で16%を占めるラミネーション工程はフィルム・印刷工程で進むCO₂排出削減の取り組みが遅れ、課題となっていた。2社はNEDOと2023年度から「省エネ軟包材ラミネートシステムの開発」に取り組み、フィルム包装ラミネーション工程の溶剤系接着剤に代わり、無溶剤系EB硬化型接着剤を採用してインラインでラミネーションとEB照射を行う新技術を開発した。

三井化学のウレタン接着剤技術と東レのEB硬化型フレキソ・オフセット印刷技術を融合させ、EB硬化型フレキソ・オフセット印刷技術をウレタン接着剤に応用することでEB硬化型接着剤の接着性能を大幅に向上させることに成功。またインラインでラミネーションとEB照射を行うプロセスの開発により、フィルム包装製造におけるラミネーション工程の年間消費電力を309万kWh、CO₂排出量で1,290t、約61%の削減を達成した。

開発した新技術は、従来課題となっていた硬化性や加工性を解決し、溶剤を含まないことからVOC(揮発性有機溶剤)フリー化への貢献も期待できる。3者は今後、印刷からラミネーションまでを含むフィルム包装製造工程全体の省エネルギー化とCO₂排出量削減を図り、環境対応と生産性向上の両立を図る考え。

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