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積彩・大日向さんが3Dプリンター工房公開
三井みらいチャレンジャーズオーディション
[三友新聞 2026年2月26日号 より]
三井みらいチャレンジャーズオーディションで選抜された「チャレンジャー」の一人であり、積彩の代表として活動する大日方伸さんは、このほど東京・日暮里に移転開業した新事務所兼工房を2月6日から3日間にわたって一般公開した。3Dプリンターを駆使した色彩豊かな造形物とその製造設備や技法を披露したほか、初日の6日には木材加工・建築のスタートアップ・VUILDの秋吉浩気代表とのトークイベントを実施した。
学生時代から3Dプリンターによる表現方法を模索し、多彩な作品を生み出してきた大日方さん。活動を事業として本格化すべく、2022年7月に積彩を立ち上げた。現在は約10名のメンバーで、企業向けのインテリアやアート作品などの設計から制作までを一気通貫で担うほか、一般向けにもアクセサリーや家具を販売している。ミリ単位で調整可能な「一点もの」の制作が得意という3Dプリントの特性を活かして実績を積み上げており、最近では大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオンで内装装飾を手掛けた。
積彩が制作した3Dプリント作品を展示
彩りを生み出すための表現技法も披露した
6日のトークイベントに招いたVUILDの秋吉さんは、大日方さんにとって慶應義塾大学時代の研究室の先輩にあたる。大日方さんが「無駄な装飾をしないミニマルデザインが主流である現代に対し、豊かな表現を重視するマキシマルデザインへの揺り戻しが起きていく。そのときに製造はどのように応答できるのか。その一つの解が3Dプリント」と語ると、秋吉さんは「マキシマルデザインに至る文脈はよいと思うが、時代の流れに沿った美学であるというならば、一人で行動していてもダメ。同世代のデザイナーたちと行動するなど、客観的にわかる大枠を作っていく必要があるのでは」と指摘。それを受けて大日方さんも「世界のデザイナーたちとネットワークを組んでいこうとしているところ。デザイン哲学としてどんなことを考えているか、対談していきたい」と語るなど、造形への向き合い方から事業展開方針まで多岐にわたる話題で意見を交わし合った。
トークイベントに臨んだ大日方さん
会場の様子