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専用フェリーで共同配送
日産・サッポロが関東・九州で
[三友新聞 2025年12月11日号 より]
サッポロホールディングス(時松浩社長)は日産自動車が保有する専用フェリーを活用したビール製品の海上輸送を始める。復路の余剰スペースを利用してフェリーの積載効率を高めて輸送を効率化する。
日産は神奈川~福岡間で自動車の部品や完成車の海上輸送を行っているが、福岡発神奈川着の復路は完成車を除き、部品積載用の空のシャーシ(車台)を多く積んでいることから、車台にサッポロ大分工場で生産したビール製品などを積む。神奈川で降ろした後はトラックでサッポロ千葉工場まで運ぶ。海上輸送時はトラックのキャビンと車台を切り離して車台のみフェリーに積み込み、到着地の港で待機していたキャビンと連結する。
九州~関東間は全行程をトラック輸送した場合、約1,200km、約19時間かかるがフェリーを利用すればトラック輸送時間は約4時間半に短縮が可能。CO₂排出量は55%削減できる見込みだ。