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新事業創出へ、柏の葉に「中央研究所」開設
日本製鋼所が2027年の創立120周年に向け

三友新聞 2025年11月20日号 より]

日本製鋼所(松尾敏夫社長)は、創立120周年を迎える2027年に合わせ、千葉県柏市の柏の葉キャンパスエリアに新たな研究開発拠点「中央研究所(仮称)」を開設する。既存製品とは別の新技術・新事業の創出を目指す施設とし、新たな機能材料とその製造プロセスに関する研究開発を行う。

日本製鋼所は明治40年(1907)に高品質な鋼の製造を行うことを祖業として事業を開始。戦後には軽く加工性に優れ耐久性も高いなどの特性を持つプラスチックの加工機械をいち早く開発するなど、社会的なニーズに応える素材を社会実装していくための技術や装置を提供してきた。

新たな研究開発拠点では、現在保有する技術の深化に留まらない、新たな革新技術の創出を図る。そのため、現在製造拠点を構える広島・横浜・室蘭の各研究所における研究開発からは距離を置くとし、千葉・柏の葉エリアへの開設を決めた。

計画地は柏の葉キャンパスエリア136街区。敷地面積は約1万1,270m²。事務所・展示室・材料分析室を構える延床面積約2,990m²「事務所棟」と、クリーンルーム・機械試験の機能を持つ同約1,700m²の「試験棟」、材料実験を行う同約140m²の「実験棟」などで構成する。2027年度下期を予定する開設時には30名ほどの従業員が在籍し、将来的には100名規模での運営を想定する。

中央研究所(仮称)の完成イメージ

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