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米カリフォルニア州港向け大型クレーン
三井E&SがTTIから2基受注
[三友新聞 2025年10月30日号 より]
三井E&S(高橋岳之社長)の米国子会社・パセコはカリフォルニア州ロングビーチのトータル・ターミナルズ・インターナショナル(TTI)から大型岸壁用コンテナクレーン2基を受注した。70m超のアウトリーチを備え、世界最大級の2万4,000個積みのコンテナ船にも対応できる。ロングビーチ港とロサンゼルス港エリアでパセコが納入した大型岸壁用クレーンの中では最大級となる。
同社は2000年代以降、TTI向けにタイヤ式クレーン24基を納入しており、大型岸壁用クレーンは今回が初めて。
米国政府は港湾におけるサイバーセキュリティ強化策の一環として中国製の港湾クレーンを順次切り替える考え。パートナー企業にはパセコを挙げており、三井E&Sは、「国家安全保障に基づくクレーンの需要が高まるなか、信頼されるパートナーとしての地位を確固たるものにするため、貿易政策に沿った新たなクレーン調達先の選択肢を提供する」としている。
三井E&Sの港湾クレーンにおける今年3月期の売上高は前期比32%増の628億円と大幅に増加。受注高も2年連続で過去最高を更新している。