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人員輸送用の装輪装甲車初号機を納入
日本製鋼所が陸上自衛隊へ
[三友新聞 2025年10月2日号 より]
日本製鋼所(松尾敏夫社長)はこのほど、防衛省から受注していた人員輸送用の「装輪装甲車」の初号機を陸上自衛隊に納入した。

人員輸送用の装輪装甲車初号機
防衛省は2022年、陸上自衛隊が現在運用している96式装輪装甲車の後継として、フィンランドのパトリア社が開発した「AMV」を選定した。ただし同省では、パトリア社が海外企業であることから「取得に当たっては日本企業受注によるライセンス国産を追求する」としており、2023年9月に日本製鋼所はパトリア社とAMVの製造・販売に関するライセンス契約の締結を発表。昨春、日本製鋼所が防衛省向けに26両の装輪装甲車を納入する契約が正式に結ばれた。
AMVは優れた機動性、防護性能、拡張性を備え、国内外の多様な任務に対応可能な高性能モデルとなっている。日本製鋼所は今後も、防衛省およびパトリア社との連携を一層強化し、日本の防衛力強化に資する高品質な装備品の提供を継続していくとしている。