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植物バイオものづくり研究
デンカなど6者が新拠点設置

三友新聞 2025年8月28日号 より]

デンカ(石田郁雄社長)など6者は、世界初の植物バイオものづくり研究開発拠点を横浜国立大学内に設置した。

横浜国立大学内に設置された世界初の植物バイオものづくり研究開発拠点

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」で、遺伝子組換え植物を利用した大規模有用物質生産システムの実証開発プロジェクトに共同で取り組むデンカ、横浜国立大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、鹿島建設、東京大学大学院農学生命科学研究科、北海道大学が設置したもの。

同拠点ではプロジェクトの成果を活用し、物質生産用に開発した植物を用いて栽培から遺伝子発現、目的物質の抽出精製までを一気通貫型に実施可能。宿主植物の育種、栽培、生成物の分離・精製などの研究開発のみならず実証・製造への取り組み、技術情報の発信、人材育成までを包括的に連携させた運用体制により、国内における植物を用いた有用タンパク質生産などの新産業の創出を推進することで、次世代の植物バイオものづくりの中核拠点となることを目指す。

デンカは基盤植物を破砕した液体の残渣分離や清澄化行程、目的物質の事業化等を担っている。

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