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中島社長モデルの「AI-CEO」開発
SMBC内で気軽な相談通じAI活用推進

三友新聞 2025年8月21日号 より]

三井住友フィナンシャルグループ(中島達執行役社長グループCEO、SMBCグループ)と三井住友銀行(福留朗裕頭取CEO、SMBC)はこのほど、中島社長をモデルにした「AI-CEO」を開発し、SMBCで展開を始めた。

SMBCグループが掲げる「AI-leading Financial Institution」としてのブランド確立へ向けた取り組みで、オープンAI社のGPT-4oを活用して開発した。AIチャットボットとAIアバターの形でUIを設計し、社員はチャットボットで相談ができる。「AI-CEO」には中島社長の過去の発言やその背景にある考え方、周囲からの印象等のデータを学習させてあり、中島社長らしい回答を生成する。

単なるAI活用の実験ではなく、今後の活用加速に向けた礎と位置付ける。気軽に相談できるという体験を通じて、社員にAIの業務における有用性を自然な形で認識してもらうほか、日常業務に活用を浸透させることで、AIと共に働くことが当たり前という組織風土を醸成する。

今後は利用者のフィードバックを踏まえ、投入データや各種機能の追加、AIの自律的成長の仕組みを設計していく。継続的に社員のパートナーとしての役割追求を図り、業務上でAIを利用するシーンの拡大を図る。AIアバターは行内イベントでも利用するほか、会話ノウハウ等を顧客へのサービスにも活用する。

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