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機能性コーティング事業開始
三井金属が新材料「iconos」柱に

三友新聞 2025年3月6日号 より]

三井金属(納武士社長)は、各種レアメタル元素を溶解させた水溶液材料の「iconos(イコノス)」と防汚・防曇コーティング剤を活用する「機能性コーティング事業」を開始した。炭素材や金属材、建材用屋外ガラスなどの各種機材を扱う企業へ向け、コーティングによる耐熱性、耐食性、防汚性、防曇性といった機能性向上を提案する。

iconosは、各種レアメタルの水溶液として昨年3月に三井金属が発表した新製品。様々な産業で使用されるレアメタルは溶けにくい性質を持つためこれまで粉体での取り扱いが主流だったが、独自の溶解技術によって溶液化に成功した。液体であることから混合や塗布などの取り扱いが容易で、かつ反応性が高いという利点があり、粉体での利用と比較して低エネルギーでの加工や製造工程の短縮が期待できる。

三井金属は、これらの機能性コーティングによって顧客のメンテナンスにかかる負荷とコスト削減を支えていく方針で、設備の停止期間短縮や作業効率向上のほか、各種機材の寿命延長による廃棄物の削減などにも貢献していく考えだ。

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