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東レがストレッチ素材を高度化
ユニフォーム、スポーツなどへ拡販
[三友新聞 2024年11月14日号 より]
東レ(大矢光雄社長)は、高性能ストレッチ素材「Lightfix」を高度化させた上位ブランド「Lightfix D」を発表した。ユニフォームやスポーツアパレルなどの用途向けに、2027年度に100万mの販売を目指す。
2016年に販売開始した「Lightfix」は、独自の高捲縮糸を使用してストレッチ性に特化することで着用者の快適性を高め、ユニフォーム業界において高性能ストレッチ素材として高い評価を得てきた。また近年では、身体的なストレスを軽減するための軽量性や夏場の酷暑長期化への対策など、作業中におけるさらなる着用快適性も求められている。
東レは今般、上位ブランドとして「Lightfix D」を開発。従来の特長を維持しながら、独自の高捲縮糸と差別化原糸の融合、重ね織りなどの組織アレンジを施して素材設計を多層構造化することで多くの機能を付与し、用途によって使い分けができるよう設定した。凹凸のある多層構造にすることでボリューム感や、春夏素材としてニーズの高い肌離れ性や吸汗速乾性、高通気性を可能としたほか、フラットな高密度多層構造でコンパクトな質感と優れた軽量性を付与。多種多様な組織展開でストレッチ性を維持しながら、高い軽量性や物性を実現させている。
ワーキング向けを中心にサービス、オフィスや病院・介護施設のユニフォーム、海外のスポーツアパレルなどで国内外に販売促進してきた従来用途に加え、学生服やカジュアル、海外のユニフォームにも用途を拡大させることで、新たな業界のスタンダードテキスタイルの地位確立を図る。