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三機工業が設備計測にロボット活用
風量計測の実績を多用途に展開

三友新聞 2024年7月18日号 より]

三機工業(石田博一社長)は、培ったロボット技術のノウハウを活用し、施工現場における試運転調整の業務効率化に取り組む。2020年に開発した自動風量計測ロボットについて、現場導入で得た知見の多用途への展開を進め、現場の生産性と品質の双方の向上を図る。

三機工業が開発した自動風量計測ロボットは、空調設備工事の試運転調整における空調吹き出し口での風量計測を自動で行うためのもの。「自動走行ロボット(AMR)」「通信・制御・計測ユニット」「計測器」で構成され、施工図面から計測ポイントの情報をAMRに設定することで、計測ポイントまでの自動走行と計測を繰り返し行うことができる。

計測値は常時クラウドに転送・蓄積され、個々の計測ポイントの数値の解析、帳票作成までが自動処理される。計測値はウェブブラウザから確認可能なため、設計者や現場管理者が同時に状況を把握することで設計施工の品質維持、向上に寄与する。

同社は、従来人の手で行ってきた計測作業をロボットが代替することで作業工数を約75%削減することができたとしており、その効果から、「風量」だけでなく「照度」や「騒音」など他の計測項目への応用を図る考え。ロボットの基本プラットフォームの再整備と改良を進め、建設設備工事の更なる生産性向上につなげる。

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