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取引先企業のサイバーリスクを一括診断
三井住友海上などMS&AD系が新サービス

三友新聞 2024年6月27日号 より]

MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上(舩曵真一郎社長)、あいおいニッセイ同和損害保険(新納啓介社長)、MS&ADインターリスク総研(一本木真史社長)は、関連会社や取引先企業のサイバーリスクを診断する「MS&ADサイバーリスクファインダー取引先診断サービス」の提供を始めた。

昨今のサイバー攻撃の標的は、セキュリティ対策が強固で侵入しにくい大企業から比較的手薄な関連会社や取引先企業に移行している。サプライチェーンを担う企業が攻撃されれば被害は甚大だが、取引先全社のセキュリティチェックはコストとリソースに限界があるため、手が回りにくいのが実情だ。

今回のサービスは、企業名とドメイン情報を用意するだけでインターネット上に公開されているシステムの脆弱性を攻撃者視点で可視化する。定期的に自動で診断レポートを作成し、セキュリティリスクのスコアを数値化した上で、全社の結果をまとめ、リスクが高い企業をリストアップする。個社毎に「インターネット上に流出しているデータ」や「セキュリティ課題と推奨アクション」などがわかる。モニタリング対象企業に新たな脆弱性が発見された場合は、アラートを発報し、リスクをいち早く知らせる。

3社は今後、パートナーの保険代理店のセキュリティ状況の確認などにも活用する考え。

MS&ADサイバーリスクファインダー取引先診断サービス

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