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世界初、木質由来ポリ乳酸の合成に成功
王子HDがベンチプラント規模で

三友新聞 2024年5月30日号 より]

王子ホールディングス(磯野裕之社長)は、世界で初めてベンチプラント規模での「木質由来ポリ乳酸」の合成に成功した。江戸川区の拠点に新設した、年産500kg規模のベンチプラントで開発したもの。

同社は「木質由来の新素材」を次世代の中核事業の一つと位置付け、環境省の委託事業・補助事業を通じてポリ乳酸開発を進めていた。ポリ乳酸は代表的なバイオマスプラスチックで、食品用容器・フィルムなど包装材をはじめとする幅広い用途に利用拡大が期待されており、世界市場は2028年までに33億ドルに達するという予測もある。

同社は今後、同設備を活用しながら製造条件の最適化等を行うと共にサンプルワークを進め、社会実装に向けた取り組みを加速させる。また紙ラミネートやフィルム用途など、同社グループ内での活用も見据えた技術開発も進める考え。

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