会員会社ニュース

デパートメントストア宣言から120周年
日本橋三越で記念イベントを計画

三友新聞 2024年4月4日号 より]

日本橋三越本店は、4月1日からの1年間を明治37年(1904)の「デパートメントストア宣言」発出120周年と、正面玄関の「ライオン像」設置110周年記念事業年に位置付ける。新規にロゴマークを定めたほか「挑戦を、愛そう。『初めて』を、これからも。」から始まるステートメント(声明)を発信して周知を図り、来年3月31日まで関連する企画・イベントを催す。

三越は、延宝元年(1673)に三井家の祖・三井高利が開いた呉服店「越後屋」がその源流。

1904年12月6日に「三越呉服店」となり、初代専務に就いた三井銀行出身の日比翁助は、呉服に限らず多彩な品ぞろえで顧客満足を目指す決意を「デパートメントストア宣言」にまとめ、呉服店の業態から脱却し、百貨店を意味するデパートメントストアへの変貌を内外に示した。これが、日本橋三越本店が日本初の百貨店とされる由縁となっている。

日本橋三越本店は大正3年(1914)にルネッサンス様式による鉄筋5階・地下1階建の新店舗が完成。正面玄関の2頭のライオン像はこの時に日比が「勇気と気品、度量の象徴」として設置したもので、ロンドン・トラファルガー広場にあるネルソン記念塔のライオン像を模して作られたとされる。

「デパートメントストア宣言120周年」の記念ロゴ

日本橋三越本店の正面玄関で客を出迎える2頭のライオン像

デパートメントストア宣言120周年

他の記事も読む