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岡山にペットボトルリサイクル工場
三井物産が出資参画、TOYOが建設

三友新聞 2024年3月28日号 より]

三井物産(堀健一社長)などが出資する「サーキュラーペット」は、岡山県津山市にペットボトルリサイクル工場を竣工させた。生産能力は年間2.5万t。工場の設計・施工は東洋エンジニアリング(細井栄治社長、TOYO)によるもの。今春から稼働を始める。

竣工式で行われたテープカット

サーキュラーペットは環境サービスの世界的大手・仏ヴェオリアの日本法人と三井物産、セブン&アイ・ホールディングスが出資して2020年に設立。今回、初の工場を立ち上げた。ペットボトルをリサイクルしてペットボトルに再資源化する「ボトルtoボトル」を行う。「ボトルtoボトル」は資源回収後に選別・破砕・洗浄・溶融などの工程が必要となるが、ヴェオリアのノウハウを活用して従来は再資源化が難しかった使用済みペットボトルに飲み残しやキャップ、ラベルがある低品質な状態でも処理できるようにした。

工場の操業はヴェオリア、回収ペットボトル供給はセブン&アイが担う。三井物産はセブン&アイ以外からの資源調達やリサイクルペット樹脂の販売を手掛ける。リサイクルペット樹脂1tあたり、1.1tのCO₂を削減する見込み。津山市やJR西日本、JR九州などとも連携し、原料となる使用済みペットボトルを購入する。

完成したペットボトルリサイクル工場

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