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三井記念美術館で展覧会「茶の湯の美学」
4月18日から、一流茶人の美意識を比較

三友新聞 2024年3月14日号 より]

三井記念美術館は4月18日から、展覧会「茶の湯の美学―利休・織部・遠州の茶道具―」を開く。桃山時代から江戸時代初期へかけて茶の湯の文化をリードした千利休・古田織部・小堀遠州の茶道具にスポットを当て、所蔵する名品・優品を展示し、その美意識を探る。会期は6月16日まで。

わび茶の大成者とされる利休は、わびの美学にかなった茶碗を焼かせた「黒楽茶碗」(銘俊寛)がその美意識を象徴。村田珠光など利休が師と仰いだ茶人の関連資料も揃え、寂しさや質素を評価する「わび・さびの美」に迫る。

利休に茶を学んだ織部はゆがみの強い焼きものを好んだことが特徴で、わび・さびの美を引き継ぎつつもその格を破った「破格の美」と評価される。大きな茶碗を十文字に割って小さくしたとされる「大井戸茶碗」(銘須弥、別銘十文字)が伝わる。

織部を茶の湯の師とし、和歌や公家の文化に精通した遠州の美意識は「綺麗さび」とされる。「高取面取茶碗」など、すっきりときれいな味わいの茶道具が揃う。入館料は一般1,200円、大学・高校生700円、中学生以下無料。

三井記念美術館

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