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国際物流でCO₂排出削減
三井倉庫HDなど4社に特別賞

三友新聞 2024年2月1日号 より]

三井倉庫ホールディングス(古賀博文社長)とフォスター電機、両備トランスポートカンパニー、岡山土地倉庫の4社は昨年12月、国土交通省や経済産業省などが主催する「グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」で「特別賞」を受賞した。ミャンマー・岡山間の自動車工場向け部品物流において、国際一貫物流スキームを変更し、物流CO₂及びドライバーの拘束時間を削減したことが評価された。

表彰式の模様

フォスター電機はこれまでミャンマー・ヤンゴン港から名古屋港まで自動車部品の海上輸送を行い、陸揚げ後に三重県伊賀市にある物流センターまで運び、物流センターで検品・詰め替え後、客先の岡山市内の自動車工場へ納入していたが、片道270kmの往復輸送やドライバーの拘束時間が長いことが課題だった。これに対して4社協力の下で全面的に輸送経路を見直し、出荷港をミャンマー・ティラワ港に変更。神戸港着とし、その後、内航船に積み替えて岡山・水島港まで運び、客先工場近くで検品・詰め替えを行い、納入できるようにした。

これにより、陸上トラックによる輸送距離は大幅に削減。ドライバー拘束時間は8割減、年間CO₂排出量は3割以上減らした。物流CO₂排出量の把握には「三井倉庫サステナリンク」を用いた。

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