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デンマーク・カールスバーグと提携
サッポロビールがアジア販路拡大

三友新聞 2023年11月9日号 より]

サッポロビール(野瀬裕之社長)はデンマークのビール大手・カールスバーグと提携を結んだ。

東南アジアのビール市場で大きなシェアを占めるカールスバーグの流通網や生産拠点を活用して、来年1月から海外向けの「サッポロプレミアム」を中心にシンガポール、マレーシア、香港で販売量を増やす。サッポロは2011年にベトナムに工場を設けて東南アジアにおける生産・輸出拠点としてきたが、今後はカールスバーグのマレーシア工場でも委託生産を始める。

海外向けに展開している「サッポロプレミアム」

2026年には東南アジア7カ国(ベトナム・シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・フィリピン・カンボジア)と香港で、現在の約2倍となる150万函の販売量を目指す。サッポロプレミアムの小売価格は、シンガポールではシェア首位の「タイガービール」と比べて2割ほど高く、高品質なプレミアムビールブランドを強調して売り出す。

サッポロビールは海外30カ国超で酒類を展開。米国では30年以上にわたり、日本を含めたアジアビールブランドで1位の販売実績を誇る。2022年の海外酒類売上高は約700億円で、米国が約660億円と9割超を占める。

2022年に策定した中期経営計画では海外酒類事業で年平均成長率約1割を見込み、2026年には売上高目標として2022年比で1.5倍となる1070億円を掲げている。

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