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JA三井リースが承継マッチングと提携
農具リースなど活用し農業承継を促進

三友新聞 2023年10月19日号 より]

JA三井リース(新分敬人社長)は、事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を運営するライトライトと業務提携を結んだ。農機具のリース活用と農業の第三者事業承継を促進する。

後継者不足などで農業従事者の減少が社会課題となっている一方、農業の承継は買い手側にとっては初期投資を抑えながら蓄積された経営資源やノウハウを活用できるメリットもある。relayでは、これまでM&A仲介業者が扱っていなかった農業の第三者事業承継のマッチングにも取り組んでおり、農業では後継者募集案件に29件の公募実績を持つ。うち5件が成約に至っているという。

三井物産と農林中央金庫を主要株主とするJA三井リースでは農機具リース事業のほか、中古農機の買取などを通じて事業承継サポートにも取り組んでいる。

今般の提携で、relayの譲渡者側は後継者募集とは別に所有する農機具の査定を行い、JA三井リースを介しての売却や、承継者へのリースを行うことが可能になる。後継者と農機具購入者を分けることで承継のハードルが下がり、早期の成約や入金が期待できる。

承継者側は農機リースで初期費用を抑えられるほか、規模拡大を目指す際にもrelayとリースを併用することで試験運用や手間・コストも抑えられる。

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