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三機工業が優秀環境装置表彰で会長賞
バイオマスガス発電でタールを燃料利用

三友新聞 2023年8月10日号 より]

三機工業(石田博一社長)と日工が共同開発した「タール燃料を利用した排ガス処理装置」が、一般社団法人日本産業機械工業会が主催する第49回優秀環境装置表彰で会長賞を受賞した。

開発した装置は、木質バイオマス発電所のガス化炉で発生するガスから分離された有害成分の無害化を目的としたもので、現在、NKCながいグリーンパワー(山形県長井市)の木質バイオマスガス化発電施設に導入されている。

タール燃焼装置

バイオマスガス化発電所で発生する大量のタールは一般的に廃棄物処理されるが、この装置では発生したタールを燃料として利用し、設備内で発生する有害ガスを燃焼して無害化する。

NKCながいグリーンパワーの木質バイオマスガス発電施設は2017年7月に営業運転を開始。三機工業はタール燃焼装置やガス化設備、発電設備などのプラント設備のほか、空調・衛生・電気設備などの建築設備を担当し、設備は稼働開始から現在まで安定運転を継続している。

今回の受賞は、その技術的優位性と安定的な事業運営が改めて評価されたもの。三機工業は今後も市場展開を計り、脱炭素社会の実現に貢献する考え。

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