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トンネル工事に紙製吸音装置
王子HDが清水建設と共同開発

三友新聞 2023年7月6日号 より]

王子ホールディングス(磯野裕之社長)が清水建設と共同開発した紙製吸音シリンダーが、中央自動車道・新小仏トンネル工事に採用された。

両社は土木現場の仮設資材として、紙素材を活用した「KAMIWAZA(カミワザ)」を2019年に共同で開発。トンネル工事における発破掘削の騒音を低減するためにこれまで使われてきた木材性吸音装置は1本あたり約60kgあるが、開発した紙製吸音シリンダーは1本あたり約17kgと3割以下に抑えられ、設置や撤去の作業負荷を低減できる。また工事完了後は古紙へのリサイクルが可能で、段ボールなどに再利用される。

主な紙素材は王子インターパック製の段ボール材「HiPLE-ACE」や王子キノクロス製の不織布「ハトシート」。「HiPLE-ACE」を用いたカミワザはトンネル風門などに活用されている。

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